海に囲まれた島国であり、たくさんの川や湖もあるニュージーランドでは、カヌー/カヤックでのアクティビティは、ニュージーランド人にとってとても身近なスポーツ、アクティビティです。自然を間近で楽しめることから観光客にも人気で主な観光地へ行けば、必ずと言っていいほど、カヌー/カヤックのアクティビティが催行されているのを目にすることが出来ます。
カヌー/カヤックの魅力は、川や湖の澄んだ水に入って、自分でパドルを漕いで進んでいく中で、水面近くの生き物を間近で見れたり、水の感触に触れたり、周りの森や海など美しい自然の中でいることを実感できることだと思います。観光客向けのガイドツアーやレッスンも充実しているので、初心者も気軽に取り組めます。
ここでは、意外に知らない『カヌー/カヤックの違い』や『北島と南島にあるカヌー/カヤックにとって絶好の場所』をご紹介をいたします。
Contents
- 1 カヌーとカヤックの違い
- 2 初心者でも気軽に取り組めるカヤックに挑戦しよう。
- 2.1 ベイ・オブ・アイランズ/Bay of Islands (北島)
- 2.2 ファンガレイ/Whangarei (北島)
- 2.3 オークランド/Auckland (北島)
- 2.4 ワンガヌイ/Whanganui (北島)
- 2.5 コロマンデル/Coromandel (北島)
- 2.6 ロトルア/Rotorua (北島)
- 2.7 マールボロサウンズ/Marlborough Sounds (南島)
- 2.8 マールボロ/Marlborough (南島)
- 2.9 カイコウラ/Kaikoura (南島)
- 2.10 エイベル・タスマン国立公園/Abel Tasman National Park (南島)
- 2.11 ダニーデン/Dunedin (南島)
- 2.12 ミルフォード・サウンド/Milford Sound (南島)
- 2.13 ダウトフルサウンド/ Doubtful Sound (南島)
- 2.14 ニュージーランドでカヤックをする現地ツアーをご紹介
カヌーとカヤックの違い
そもそも、カヌー/カヤックとはどういったものを指すのか、いまいちその違いが分からない、という方のために、ここでは、カヌー/カヤックの違いをご紹介いたします。
カヌーは、基本的にはオープンデッキ型の船体でカヤックはクローズド型になっており、広義の意味でカヌーという言葉の中にカヤックを含めている場合もあります。どちらも合わせて、パドルスポーツといいます。
そして、決定的な違いは、カヤックは、ダブルブレードのパドルで推進し、カヌーは、シングルブレードのパドルで推進するという点です。
かつて、ニュージーランドにたどり着いたマオリ族たちは、カヌーを使ってやってきたと言われており、今でもマオリ文化を象徴するデザインを施されたカヌー(マオリ語でワカ)に乗せてもらえるアクティビティがあります。下の写真をよく見ると、パドルには、片方にしかブレードがついていません。こういったシングルブレードで推進するタイプをカヌーと呼んでいます。
一方、カヤックの方は、パドルのどちらにもブレードがついており、デッキもクローズドになっており、船体の中に下半身が入り込んでいるのが分かります。
そしてカヤックには、リバーカヤックとシーカヤックの2つのタイプがあります。
リバーカヤックは、川での使用をメインに設計されており、サイズはシーカヤックに比べると小さく、小回りが利いてダイナミックな動きができます。
シーカヤックは、海での使用をメインに設計されており、波・風・潮流等に影響されにくくなっています。クローズドデッキのタイプなので安定性があります。
ニュージーランドのアクティビティの催行会社は、ラフティングなどでグレードの高い川下りに挑戦するような場合は、リバーカヤックを用いて、それ以外の海や湖などでは、だいたいは、シーカヤックを使っているところが多いと思います。
初心者にとっては、安定性が高いシーカヤックがお勧めです。ガイド付きツアーに参加すれば、パドルの持ち方や漕ぎ方などていねいに教えてくれます。
初心者でも気軽に取り組めるカヤックに挑戦しよう。
初心者がカヌー/カヤックを使って、いきなり川下りするというのは難しいと思いますので、どちらを選ぶにしても自然の景色をゆったり楽しめるツアーを選ぶことをお勧めします。
絶対的に人気のあるスポットといえば、澄んだ海でのカヤックを楽しめるコロマンデルやエイベルタスマン国立公園、ベイ・オブ・アイランズ。
そして、海にすむ生物、イルカやペンギンなど野生動物に出会いたいなら、カイコウラ、ダニーデンなどがおすすめです。
もちろん他のエリアにも、すばらしい雄大な景色に出会えるスポットがたくさんあります。
冬の間は水が冷たくなりますので、カヌー/カヤックをするならば、ベストシーズンは、ニュージーランドの10月~4月くらいでしょうか。
それでは、北島と南島にそれぞれ有名なカヤックを楽しめるスポットをご紹介していきます。
ベイ・オブ・アイランズ/Bay of Islands (北島)
ベイ・オブ・アイランズ・カヤッキング

ベイ・オブ・アイランズは、マリンスポーツがとても人気のエリアです。カヤックでのエコツアーや数日かけて行うツアーなどもあります。
たくさんの島々が浮かぶベイ・オブ・アイランズの海は穏やかですので、初心者にも最適です。イルカに出会えることもありますよ。
https://bayofislandskayaking.co.nz/
ファンガレイ/Whangarei (北島)
パシフィック・コースト・カヤックス
ノースランドの東海岸からでているガイド付きのシーカヤック・アドベンチャーツアーがあります。
一日もしくは、半日やショートツアーなど多数プランがあるので限られたスケジュールでも旅行プランに組み込みやすくおすすめです。カヤックと合わせて、シュノーケリングや魚釣り、サーフィンなどを追加できるのも魅力的です。
オークランド/Auckland (北島)

Camilla Rutherford
オークランド シーカヤック
オークランドからランギトト島、ワイへケ島などへ向かうカヤックツアーがあります。ランギトト島でサンセットを見るといった、ロマンティックなツアーもあります。
ワンガヌイ/Whanganui (北島)
タウマルヌイ・カヌー・ハイヤー
ファンガヌイ川沿いにキャンプ場があり、そのキャンプ場に泊まりながら5日間かけて川下りをするツアーが人気です。http://www.taumarunuicanoehire.co.nz/
コロマンデル/Coromandel (北島)
コロマンデル・カヤック&フィッシング
コロマンデルといえば、カヤック。とそれくらいこの地はカヤックで有名です。コロマンデルには、崖に巨大なアーチ状の穴があるカセドラル・コープがあり、その周辺やコロマンデルの美しい海岸線をカヤックで探索するのはまたとない絶景を楽しむチャンスです。
ロトルア/Rotorua (北島)
リバー・ラッツ・ラフト&カヤック
ロトルア湖やロトイティ湖などでカヤックをしたり、ホットプールへ行くガイドツアーを選ぶこともできます。
また、土ボタルのいる洞窟に訪れたりすることもできます。
https://www.riverrats.co.nz/rafting-rotorua/welcome-to-river-rats
マールボロサウンズ/Marlborough Sounds (南島)

Punga Cove. Queen Charlotte Track. Marlborough Sounds, South Island. New Zealand.
マールボロ・サウンド・アドベンチャー
マールボロ・サウンズは、島々が点在しており、波の穏やかな入り江や小さな砂浜がいくつもあり、カヤックとハイキングが特に人気です。
マリンアクティビティは、カヤックの他にもヨット、モーターボートやクルーズなどがあります。
https://www.marlboroughsounds.co.nz/
マールボロ/Marlborough (南島)
ペロルス・エコ・アドベンチャーズ
映画『ホビット 竜に奪われた王国』 の作品に出てくる有名な樽でホビットたちが逃げるシーンと同じロケーションで川下りができます。ホビットカヤック・ツアー(バレル・ラン)には、ファンならぜひとも参加したいですね。
カイコウラ/Kaikoura (南島)

Photo by Rob Suisted, Nature's Pic Images, Wellington, NEW ZEALAND.
カイコウラ・カヤックス
海上で野生動物と遭遇できる可能性が高いのがこのカイコウラです。
カイコウラ・カヤックスでは、オットセイが見られるシーカヤックのツアーなどがあります。安定性に優れたダブルカヤックが快適です。
https://www.kaikourakayaks.nz/
エイベル・タスマン国立公園/Abel Tasman National Park (南島)
ウィルソン・エイベルタスマン
エイベル・タスマン国立公園は、ニュージーランドの国立公園の中でも最も小さな国立公園ですが、水上でのアクティビティがとても豊富で多くの観光客が訪れるスポットです。
シーカヤックはもちろん、ボート、ヨット、カタマラン、水上タクシー、シュノーケルなどがあります。
エイベルタスマン・カヤックス
https://www.freedomrentals.co.nz/
ダニーデン/Dunedin (南島)
ワイルド・アース・アドベンチャー
ダニーデンには、ペンギン、オットセイ、アルバトラス等の野生動物の群生地があるためそれらをカヤックをしながら間近に見ることが出来る機会があります。
ミルフォード・サウンド/Milford Sound (南島)
サザン・ディスカバリーズ
ミルフォードサウンドへのクルーズに合わせて、カヤックのアクティビティも追加しましょう。カヤックにのって、氷河により作られたフィヨルドを間近に見ることが出来ます。
https://www.southerndiscoveries.co.nz/milford-sound/cruise-kayak/
ダウトフルサウンド/ Doubtful Sound (南島)
リアル・ジャーニー
ダウトフル・サウンドには、ボトルノーズ・ドルフィン(バンドウイルカ)やニュージーランド・オットセイ、ペンギンなど野生動物も多く生息しており、それらを目にすることができます。
カヤックを使って、海面から垂直に切り立つフィヨルドを間近に見ることができます。
https://www.realjourneys.co.nz/en/experiences/kayaking/doubtful-sound-overnighter-sea-kayaking/
ニュージーランドでカヤックをする現地ツアーをご紹介
カヤック初心者の方には、インストラクターさんがきちんと教えてくれますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
【H.I.S.】オークランドから出発。リバーカヤック ~ニュージーランドの大自然満喫ツアー
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